私たちの「強み」

「実りの秋」
全国の中学3年生は、4月に全国学力・学習状況調査を行いました。この結果をみると、本校の生徒の「強み」となるものがみえてきました。その中からいくつかを紹介します。
○将来の夢や目標を持っている。 (西中生78.0%、全国67.6%)
○人の役に立つ人間になりたいと思っている。 (西中生94.9%、全国95.9%) 非常に高い数値
○あなたの学級では、人と違う意見を言っても否定されないと思う。 (西中生72.9%、全国67.5%)
○地域や社会をよくするために、何かしてみたいと思う。 (西中生81.3%、全国72.3%)
本校の生徒の高い志、挑戦しようとする意気を強く感じることができます。
さて、今日は、前期の終業式です。今のクラスになり、ちょうど折り返し地点です。この半年、多くの出来事があったことと思います。その一つ一つが、積み重なり、今があります。鎌倉時代の随筆『方丈記』の冒頭は、「ゆく河の流れは絶えずして、しかももとの水にあらず」で始まります。著者、鴨長明は、時間を川の流れに例え、同じ時間は二度と戻らないという、世の中の無常を語りました。でも、とらえ方を少し変えてみると、川の水は、流れていきますが、川は川として、常にそこにあり続けています。同様に人の歩みも、時間の流れとともに消えるものではなく、川底に砂が静かに積もるように、その人を形づくっているのです。時間は流れるものですが、人生は積み重なるものです。皆さんが、前期に経験した様々な出来事(悩みを乗り越えた時間、ぶつかりあった仲間と仲直りした時間、思うようにならず悔しさを味わった時間、挑戦の中で自分の弱さを知った時間など)は、地層のように私たちの経験として積み重なり、今の自分自身を形づくっています。「強み」という話をしました。「強み」は、誰かに勝つためのものだけではないと、わかっていると思います。そして、この「強み」は、特別な瞬間から生まれるのではなく、日々の小さな努力や日常の「正しい判断力とたくましい実践力」の積み重ねの中で育まれていきます。
今、この瞬間からも、私たちには、まだ誰も歩いたことのない時間が始まります。この時間にどのような足跡を刻んでいくか、それは一人一人の「正しい判断力とたくましい実践力」に委ねられていると思います。自信をもって、これまで積み重ねてきた時間を大きな力として、後半戦も頑張っていきましょう。
令和8年10月15日 前期終業式 式辞 清水 利浩


