令和8年度 妻沼西中学校入学式式辞

穏やかな春の日差しが、中学校の庭面に降りそそぎ、桜を初めとして、色とりどりの花が咲き競い、若葉の萌え出ずる季節となりました。新入生71名の皆さん。入学おめでとう。(略)

先程、担任の先生の呼名に対して、緊張の中にも、堂々とした返事ができました。歴史と伝統を誇る この妻沼西中学校に入学することに、自覚と誇りを、一杯に感じていることと思います。皆さんの入学を、私たち教職員と上級生は、早くから心待ちにしていました。そして、この入学式の会場を心を込めて、準備しました。長い生涯の中で、中学校の三年間は、実に短いですが、とても大切な時期です。生涯を通じて学んでいく上での基礎・基本を身に付ける時です。また、進路を選択する初めての場面に遭遇する時です。今日から始まる中学校生活で心がけてもらいたいことを三つお話します。

一つ目は、「遠慮せず、目一杯学んで欲しい」ということです。国語や数学、音楽や体育などの授業はもちろんのこと、学校の内外で経験すること全てが「学び」です。今、右側にいる先生方との出会いも、「学び」です。学ぶということは、とても奥が深いものです。「学ぶ」ことに遠慮はいりません。

二つ目は、「本をたくさん読んで欲しい」ということです。本を読むことは、多くの言葉に触れることができます。使える言葉を増やすことができます。言葉をたくさん知っていれば、自分が伝えたいことを相手に正確に伝えられます。妻沼西中には、立派な図書室があり、たくさんの本があります。様々なジャンルの本を手にとってください。

三つ目は、「友達を大切にする」ことです。「みんな仲よく」と言いますが、時にそれは、なかなか難しいものです。学校生活が楽しいかどうかは、友達関係に寄るところが大きいものです。時には、友達関係で悩みを抱えることもあるかもしれません。その時は、友達やご家族、学校の先生などに相談をし、助けを借りてください。ぜひ、「みんなと仲良く」できるよう頑張ってください。 

保護者の皆様、お子様のご入学おめでとうございます。少し大きめの制服に身を包んだお子様の姿を見て、感慨もひとしおのことと拝察いたします。中学校は、生徒の夢や希望を育み、実現するための力をつけるところであると考えています。生成AIなど情報通信ツールの登場により、私たちは今、かつてないほど便利な環境を手にしています。問いを入力すれば、即座に答えが返り、膨大な情報が整理され、「それらしい答え」に容易に接することができます。しかし、その便利さの裏側で、私たちは、いつの間にか「自ら考え抜く力」を手放しつつあるのではないでしょうか。

AIは、答えを提示することができます。しかし、私たち人間は、何が正しい答えかを選び取る存在です。私たち人間は、その結果に責任を持つ存在です。この便利な道具は、時には、トラブルに巻き込んだり、引き起こしたりすることもあります。本校の教育活動では、スマホは必要ありません。学校でも、スマホなどの情報通信ツールの使い方について指導はいたします。トラブルが起きた際には、原則 中身を確認したリは いたしません。お子様に保持させる際には、保護者のご指導と責任のもと、持たせてください。

入学式のいうハレの日に保護者の皆様方に対して、お願いばかりとなってしまいました。人生は山あり谷ありです。しかし、どの経験も決して無駄にはなっていません。転んでも起き上がる。迷っても考え続ける。挫折しても志を手放さない。本校の目指す生徒像には、「正しい判断力とたくましい実践力もった妻沼西中生」と掲げていますが、そのようなお子様を共に育てていきたいと思います。 

大利根は沃野を拓き/花木みな容姿を誇る/麗しき風致ならずや/ここに我が学園そびゆ 

本校の校歌の冒頭にもありますように、妻沼西中学校は、大変すばらしい学校です。お子様が、立派に成長するよう、ご家庭と学校、そして地域社会が、連携を密にして歩んで参りたいと思います。

保護者の皆様のご理解とご協力、ご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げ、式辞といたします。本日は誠におめでとうございます。 

令和八年四月八日                熊谷市立妻沼西中学校長  清水利浩

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校庭の前のしだれ桜