080205 『学校だより』2月5日号「熊谷市の魚 ムサシトミヨ~世界で熊谷市だけに生き残るキセキの魚~」

『熊谷市の魚 ムサシトミヨ~世界で熊谷市だけに生き残るキセキの魚~

校長   清水利浩

ある日の新聞記事を紹介します。

「忍城、古代蓮、寄居、希少な淡水魚『ムサシトミヨ』、これらの言葉を聞いて星空を思い浮かべる人は、かなりの天文ファンだろう。すべて太陽系を周回する小惑星に名付けられた名前だ。」

太陽系には地球などの惑星の他に、小惑星が100万個以上あるという。小惑星は、自分から光を出さないために見つけるのは難しい。こうした小惑星を最初に発見した人がその星に名付けられる。そして、「ムサシトミヨ」という名前がついた小惑星がある。

ムサシトミヨという魚は、体長3.5~6㎝の小さな魚です。水温10~18度くらいのきれいで冷たい湧き水があり、水草が茂る川に生息する冷水魚です。

埼玉県の魚であり、熊谷市の魚です。ムサシトミヨは、環境省の絶滅危惧1Aに分類され、埼玉県の天然記念物でもあります。このムサシトミヨは、世界で熊谷市だけ(元荒川の源流部)に生息しています。

ちょっと変わった魚で、オスが小鳥のような丸い巣を作ります。その巣にメスが産卵し、孵化すると、オスが子育てをします。外敵から巣を守るため、巣の入り口で常に見張っています。体にうろこがなく、背びれ、腹ひれ、尻ビレにトゲを持っています。このトゲは、敵から身を守る時などに使うのだそうです。また、胸びれを使って巣に新鮮な水を送り続けます。

埼玉県と熊谷市の魚、キセキの魚である「ムサシトミヨ」は、熊谷市のムサシトミヨ保護センターや羽生市のさいたま水族館で見ること(一般公開)ができます。興味のある人は、行ってみてはいかがですか。

<参考>・新聞記事は、読売新聞2026年1月6日 「夜空を見上げて」から抜粋。
    ・『みんなで守ろう市と県の魚 熊谷市ムサシトミヨ』令和5年3月 ムサシトミヨ保全推進協議会 ・写真  
    は、熊谷デジタルミュージアム 熊谷市立江南文化財センターのホームページ「ムサシトミヨコーナー」から