妻沼西中学校をもっともっと素晴らしい学校にする(令和8年度前期始業式式辞)

 妻沼西中学校のハナミズキ 令和8年4月8日撮影

妻沼西中学校をもっともっと素晴らしい学校にする

(令和8年度前期始業式式辞)

校長  清水 利浩

新3年生、2年生の皆さん、進級おめでとう。

まずは、3年生の諸君、昨日は今日の入学式に向けて、式場の設営から教室整備まで、ありがとうございました。すばらしい新年度が迎えられました。

また、2年生諸君、いろいろな面で3年生の姿を見て、来年は君たちです。

始業式にあたり、私から皆さんにお話をします。それは、妻沼西中学校をもっともっと素晴らしい学校にしていこう、そのために「感受性を研ぎ澄ませ」ということです。2週間前の修了式で話したことの続きです。私たちが、「正しい判断力とたくましい実践力」を身に付けるにあたり、一人一人がもっているアナログ的な素晴らしい大切な領域までも、インターネットやSNSAIの回答だけに頼ってしまわないようにしなければならない。「感受性」を研ぎ澄ませることを、ふだんから大切にしていくことを強く願うという話をしました。 

詩人 茨木のり子さんの 「自分の感受性くらい」という詩を紹介します。この詩は、茨木さん本人が、自分に向かって発言し、自分自身に喝をいれたものだそうです。

自分の感受性くらい

ぱさぱさに乾いてゆく心を

ひとのせいにはするな

みずから水やりを怠っておいて

気難しくなってきたのを

友人のせいにはするな

しなやかさを失ったのはどちらなのか

苛立つのを

近親のせいにはするな

なにもかも下手だったのはわたくし

初心消えかかるのを

暮らしのせいにはするな

そもそもが ひよわな志しにすぎなかった

駄目なことの一切を

時代のせいにはするな

わずかに光る尊厳の放棄

自分の感受性くらい

自分で守れ

ばかものよ

私は、この詩の一言一言に心を打たれました。特に「自分の感受性くらい、自分で守れ、ばかものよ」。この厳しくも、愛を感じられる言葉が、今日、始業式として新しい歩みを始める君たちに、一つのインパクトになってくれればと願います。君たちは、ある時は、子どもとして優しく守ってもらえます。しかし、ある時は、大人と同じように、自分の責任と受け止めていかねばならないのです。始業式式辞として、ちょっと厳しいお話となったのかもしれません。しかし、これくらいの覚悟をもって、この一年を頑張っていきましょう。歴史と伝統を誇る妻沼西中学校の生徒として、遠慮することなく頑張っていくことを期待します。   

 <参考文献> 「永遠の詩 茨城のり子」 小学館  2009.1130発行

  茨木のり子さんの本は、図書室の前の棚にしばらく置いておきます。他の詩も含めて、手に取ってみてください。