『幸運は準備された心にのみ宿る』
今年のノーベル化学賞は、北川進さん(京都大学名誉教授)が受賞しました。
その北川さんの受賞のコメントの中で、「子供たちへのメッセージ」をというお話がありました。『幸運は準備された心にのみ宿る』という名言です。これは、細菌学の大家であるパスツールが、1854年、大学の式典で語った言葉です。
「何かというと、私の流れを見た時に、いい先生に恵まれて、いい友達に、そしていろんな付き合いに恵まれて。ある日突然、宝くじを引いたから当たるものじゃない。だから、皆さん方は、自分の育っていく過程でいろいろな経験をするのですけど、それを大切にして、将来、花開く可能性がある。」と、このようなことをお話しされていました。
出会いや勉強での機会は、「偶然」ではなく、「準備された心が引き寄せた」ということです。ふだんから、この幸運を手にするための用意(準備=努力)をしてきた者だけが手にすることができるのです。うまくいかなくてもいい、下手でもいいので、あきらめずに学び続けることです。
この姿勢は、日々の生活や人とのかかわり方にも通じるものだと思います。
「何事もふだんが肝心」。前期が、今日で終わり。一つの節目となる日です。後期も頑張っていきましょう。



