~心に響くメッセージ(11月4日全校朝会)~
校長 清水利浩
3年2組の合唱、「あなたへ」を聞きました。素晴らしい。歌詞からのメッセージ、曲を聴くことで受けるメッセージ、または、曲を弾いたり歌ったりすることでのメッセージ…。このメッセージは、時に、感情を揺さぶったり、心身を癒したり、脳を活性化させたり、ひらめきを促進したりします。まさにこれが音楽の力なのでしょう。
この曲のサブタイトルは、「旅立ちに寄せるメッセージ」です。私は、「あなたへ」の2番の歌詞のこの部分に注目しました。
「いろんな事があって、自分を嫌いになった。
なぜ僕だけがこんな目に遭うと 他人を羨(うらや)んだりもしたさ
荒んだ心に刺さったのは、意外にも奴の言葉だった。
も一度 も一度 あの空を飛べるかもしれないと思った」
皆さんは、レジリエンスという言葉を聞いたことがありますか?
「レジリエンス」とは、「さまざまな逆境や困難に直面しても、それらを乗り越えたり立ち直ったりする力のこと」をいう心理学の用語です。逆境にも打ち勝つ、しなやかさを身に付ける、こんなことをいっているのかなと思います。
心に響く部分は、当然、人によって違うものです。この歌を作詞・作曲した、筒井雅子さんは、「時よ お前は見てきたのだろう」。この部分がこの曲の核心となる部分だと語っています。
皆さんのクラスで歌った曲、学年で歌った曲にも、きっと心に響く部分があるのだと思います。もう一度振り返ってみて、心の奥にしまっておくといいと思います。
3年2組は、明日、「さくらめいと」大ホール(太陽のホール)で、妻沼西中学校の代表として、市内音楽会に参加します。君たちの一つになった歌声が、会場に響き渡るよう、ぜひ思い切ってきてください。素晴らしい経験となるはずです。大いに頑張ってきてください。
<参考資料> 『教育音楽』 2018年8月号連載「楽譜に書ききれなかったこと」より/筒井雅子(公立小学校教諭/作曲家) 音楽之友社ホームページ
令和7年11月4日 全校朝会



