生徒総会を終えて
2年生は、昨日、大滝げんきプラザでの林間学校に行ってきました。校長先生も一緒に行ってきましたが、ハイキングやキャンドルサービス、カレー作り、焼き板づくりなどたくさんのプログラムに挑戦し、頑張ってきました。
暑い日が続いています。突然の雷雨に早い下校であったり、学校で雷が通過するまで待機することがあります。また、暑さ指数であるWBGTの値が上がり、運動部活動が制限されることもあります。一人一人の安全の確保、命を守る行動が求められています。皆さんもこのことをしっかりと考えてください。
この暑さの中、疲労も蓄積します。疲労の回復には睡眠が大切です。さて、皆さんは、どれくらいの睡眠をとっていますか。保健室の青木先生によると、中学生の平均は、8~10時間程度確保することが必要とのことです。先日、ある雑誌で、興味深い記事を読みました。
ヒトの脳は、睡眠中も起きている時と同じくらいの情報処理をしていることがわかってきたとのことです。睡眠中、脳は外部情報を処理する必要がないので、内部の情報処理だけに徹することができます。眠る前に考えていた難しい問題を、夢の中で解いてしまったというエピソードがあるほど、睡眠中も相当量の情報の処理を続けています。
さらにその情報の処理の仕方は、その人それぞれだといいます。例えば、「リンゴ」という言葉を聞けば、誰でも丸い果物を思い浮かべますが、赤いリンゴを思い浮かべる人もいれば、青いリンゴを思い浮かべる人もいます。リンゴと聞いて、おなかが減ってきて、今日の夜は何を食べようかなどと、リンゴと全く関係ないことを考え始める人もいます。これが、脳の特徴で、3文字の「リンゴ」の情報から、人それぞれ異なる世界が心に広がります。
睡眠は、私たちの心をつくり出す元になっています。まずは、私たちは、睡眠に興味をもち、睡眠中の脳の働きの豊かさを知ることが大切です。そして、睡眠を軽視してはいけないことも、こうした科学的な実証から納得できますね。私たちの生活をより良くする一つのきっかけとなると思います。さて、もう一度、皆さんに問うてみます。「皆さんは、どれくらいの睡眠をとっていますか」。
<参考文献> ・粂和彦 「眠っている時の脳が面白い」 『市町村教委』令和7年5月号
・「健康づくりのための睡眠ガイド」厚生労働省 2023

【写真】
2年生大滝林間学校
(大滝げんきプラザ飯盒炊爨を行った小屋付近にて)
令和7年7月2日撮影