夏休み前の全校集会
一生懸命やる 一生懸命答える
校長 清水 利浩
毎日、湿気が多い、じめじめとした日が続きますね。梅雨とはそういうものですが、その梅雨もいよいよ明けそうです。今年の梅雨は、6月10日から始まったので、一月以上続きました。 梅雨が明けると、夏本番です。今年は、例年よりちょっと長い夏休みの始まります。
修学旅行で、源光庵というお寺で座禅体験をしました。その時、ご住職さんからいただいたお話です。
「私たちは、生きていく上で、いろいろなことが起こるものです。人生には、3つの坂があるといいます。「上り坂」、「下り坂」、そして「まさか」という坂。「まさか」は、得てして悪いことや思ってもいない時の坂です。落ち込むこともあります。そういう時には、心を落ち着かせることが大切です。その一つの方法に座禅があります。」
「禅の基本は、何ごとにも一生懸命になること。顔を洗うことにも、食事にも、お茶にも作法というものがあります。例えば、食べることは、他の動植物の命をいただいています。ですから「いただきます」と、命をいただくことにありがたさを感じて感謝するのです。座禅の気持ちをふだんの生活にいかすこと、生活に反映させることです。」
「仏法僧という言葉があります。仏は、素直になること。法は、きまりを守ること。僧は、仲良くすることです。これらは、できるようでなかなかできないものです。自分を見据え、自分を探究する。自分のことがわかったら、人の気持ちがわかります。人の気持ちがわかったら、いじめも差別も、争いもなくなるでしょう。自己中心的だから、あってはならない争いが起こるのです。」「私たちは生きています。仏教では、生かされているといいます。生かされているとは、いろいろな人のお世話になっています。人々に迷惑をかけて生きているのです。皆さん、これから社会に出て、大いに活躍して欲しいです。」
「皆さんは、本日、修学旅行で座禅体験させたいという、保護者の方々や先生方の思いに、しっかりと答えることができました。こうしていただいたご縁に、一生懸命答えると言うことは、社会に出てからもとても大切なことです。一生懸命やることが何よりも大切です。バカ正直にやることによって、必ず得るものがあるのです。」
校長先生は、今回の学校だよりのタイトルを、「一生懸命やる、一生懸命答える」としました。
「一生懸命やる」は、ある意味、自分がどれだけ頑張れるかということです。
「一生懸命答える」は、相手がいて、自分がいて成り立つことです。
この夏休みを意義あるものにしてください。自分自身を伸ばすきっかけとなる夏休みとするためのヒントの一つが「一生懸命やる、一生懸命答える」です。お互い頑張りましょう!