「義を見てせざるは、勇無きなり」 (9月29日全校朝会)

 「義を見てせざるは、勇無きなり」 (9月29日全校朝会)

 中学校生活だけでなく、人生は、幾多の困難や試練に直面するものです。その一つひとつを乗り越える力を身につけること、これこそが、日々の生活で培う大切なコンピテンシーの一つです。

 孔子の『論語』には、「義を見てせざるは、勇無きなり」とあります。これは、正しいと知りながら、やらないといけないとわかっているのに、嫌だとか、面倒だとか、理由をつけて行動しないのは、勇気の欠如にほかならない、勇気のない臆病者のやることであるという教えです。たとえば、

 ※2年生は職場体験で、3年生は進路の決定に向けて、自分の目標は、ここにある。頑張るのは「今でしょ!」ってわかっているのに、いつの間にか誘惑に負けている。 

 ※2年生、1年生は新人戦が終わりました。自分たちがこれから何をしなければならないのか課題が、明確になってきた今だからこそ…。 

 ※仲間が嫌な思いをしているのを、わかっているのに、見て見ぬふりをしてしまった。 

 ※学校やクラス、部活動といったいろいろな集団がある。こうすれば、もっともっと良くなるってわかっているに。 

 やる気があるから行動を起こすのではなく、行動を起こしたからやる気が生まれてくるものです。やる気というものは、何もしないで自然発生するものではありません。何かしらの出来事や行動によってもたらされるものです。

 発明王エジソンは、白熱電球を発明するまでに、数えきれないほどの失敗を繰り返しました。そんなエジソンは、こんな言葉を残しています。「私は、失敗したのではなく、うまくいかない方法を人一倍多く発見しただけだ。だから今までやってきたことはすべて成功だ。」

 皆さんが勇気をもって挑戦し、こつこつと行動を積み重ねていくならば、その姿は、必ず周りの人々に広がり、たくさんの応援をしていただけるものです。努力は決して裏切りません。一生懸命に歩み続ける人は、必ずや自らの目標に到達できると信じています。

 おうちの方々や地域の方々、そして妻沼西中学校の先生方は、皆さんの挑戦を全力で支えます。皆さんが自らの未来を切り拓き、新たな価値あるものを創造することを心から期待しています。